東大理系数学2015第2問(1)

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nn 文字目と n+1n + 1 文字目の関係をみる

以下,AA\mathrm{AA}A1A2\mathrm{A_1A_2} とおいて区別する。状態遷移図は下図のようになる。

状態遷移図

これと初期条件

  • 11 文字目が A1\mathrm{A_1} となる確率は 12\frac{1}{2}
  • 11 文字目が A2\mathrm{A_2} となる確率は 00
  • 11 文字目が B,C,D\mathrm{B, C, D} のいずれかとなる確率は 12\frac{1}{2}

より,本問は動的計画法で解くことができる。(求める確率は nn 文字目が A1\mathrm{A_1} となる確率と A2\mathrm{A_2} となる確率の和である。)

最初の 11 手で場合分けする

求める確率を pnp_n とおく。

11 回さいころを振ると,

  • 確率 12\frac{1}{2}AA\mathrm{AA} が出たとき,残りの n2n - 2 文字目が A\mathrm{A} となる確率は pn2p_{n - 2}
  • 確率 12\frac{1}{2}B,C,D\mathrm{B, C, D} のいずれかが出たとき,残りの n1n - 1 文字目が A\mathrm{A} となる確率は pn1p_{n - 1}

となり,pn=12pn1+12pn2p_n = \frac{1}{2} p_{n - 1} + \frac{1}{2} p_{n - 2} となる。

これと初期条件 p1=12,p2=34p_1 = \frac{1}{2}, p_2 = \frac{3}{4} より,本問は動的計画法で解くことができる。