解説
N が 三完数 であることは、N が 6 の倍数であることと同値です。
答えは、 N が 6 の倍数ならば「Yes」、そうでなければ「No」です。
以下は同値であることの証明です。
a,b,c を N の異なる正の約数とします。
N が 三完数 であることは、以下を満たす a,b,c が存在することを言います。
a+b+c=N
a,b,c が N の異なる正の約数であるとき、aN,bN,cN も N の異なる正の約数になります。
よって、三完数 である条件は以下のように変形できます。
aN+bN+cN=N
さらに、両辺を N で割ると以下のようになります。
a1+b1+c1=1
ここで、a<b<c とすると、以下のような式が成り立ちます。
a3=a1+a1+a1>a1+b1+c1=1
よって、a<3 となります。a=1 とすると、等式を満たさないため、a=2 となり、以下のような式になります。
b1+c1=21
b<c であるから、以下のような式が成り立ちます。
b2=b1+b1>b1+c1=21
よって、b<4 となります。b=1 とすると、等式を満たしません。
また、b=2 とすると a=b となってしまうため、b=3 となります。
a=2, b=3, と定まったため、c=6 と定まります。
以上より、(a,b,c)=(2,3,6) が唯一の解となります。
よって、N の正の約数に 2,3,6 が含まれること、すなわち N が 6 の倍数であることと同値だと分かります。